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外壁・屋根塗装工事の工程

1. 「足場組み立て」と「挨拶まわり」

外壁・屋根塗装工事の工程

外壁・屋根共に「手塗り」の為、塗料の飛散はないですが、足場組みに備えて、近隣住民への「挨拶まわり」と、施主様におおよその工期・注意点等を伝達。その後、今回は「自社足場」の組み立て。

「M様宅」の近隣は住宅が「密集していない為」部屋が暗くなるメッシュシートは今回あえて取り付けませんでした。
※状況により「外注足場」、メッシュシートを取り付ける場合有。

2. 屋根と外壁の洗浄(当店は洗浄を入念に致します)

高圧洗浄

塗装工事で一番大事な工程といっても良い「高圧洗浄」です。始めに「屋根」からです。下の写真の様に「洗う」より「削る」感覚です。長年溜まった「こけ」はかなりしぶとく、屋根洗浄だけで朝~昼2時すぎまでかかりました。

※この「洗浄作業」を「ぱぱっと」済ます業者は、後の仕事もいい加減と思って良いでしょう。

バイオ洗浄

続いて 外壁の洗浄ですが、「青カビ」が激しい為、洗う前に殺菌処理を行う事にしました。
※塩素臭い薬品で、俗に言う「バイオ洗浄」です。

高圧ジェット

洗浄中、雨樋から、水が溢れていたため、樋を外してみると泥がめいっぱい詰まっていたのです。
素手じゃぁ取れない為、「針金」で泥を貫通させる作戦をとり、その後、高圧ジェットで流します。これで、樋のつまりは解消されました。

ベランダ洗浄

ついでに、長年溜まったベランダの泥も流しました。最後の最後にブロック塀も洗っておきました。

3. 外壁目地の補修・ビニール養生

外壁目地の補修・ビニール養生

写真の様に外壁ボードの目地 が避けて下地が見える箇所もありました。サイディング外壁やこの様なボード外壁には必ず、「目地」があり、一部のメーカーのお宅を除いてはだいたいが「ゴム」が入ってます。

経年劣化で表面が割れてそのうち、避けてきます。表面が「ちょっとだけ」ひびが入ってる程度なら、「増しうち」(※上から補修する程度)で良いのですが、 「M様宅」は、「打ちかえ」(※切り取って補修)する作業が必要になります。

外壁目地の補修・ビニール養生

切り取った後、コーキングを打つ前に・プライマー「接着剤」を細い刷毛で塗りこんでいきます。

外壁目地の補修・ビニール養生

最後に、この後塗る「下塗り材」と「同じ色」のコーキング材を現地調合し、目地部に注入していきます。

※なぜ色をあわせるかというと、この「目地部分」は伸び縮みで必ず動きます。そうすると、塗膜はいずれ割れてきます。その時に目立たない様にという配慮です。

外壁目地の補修・ビニール養生

この「M宅」は外壁だけでなく、「破風部分」「軒天井」部分も目地が多いため左の写真の様に(合計60M)全て切りまくって、うちまくりました。

この補修は、非常に地味で、根気のいる作業ですが、それをめんどくさがって「省く」業者も少なくありません。塗ってしまえばわからない部分です。その為、見積りの際に「どの範囲を」「どこまで」補修するか?を確認することをお勧めします。

外壁目地の補修・ビニール養生

帰る前に外壁にくっついてる、「エアコン配管化粧カバー」を取り外します。(※内側を塗る為)

A-4 外壁下塗り【A:外壁塗装 B:屋根塗装】

A-4外壁下塗り【A:外壁塗装 B:屋根塗装】

さて、下塗りです。さてここで豆知識として、ローラーの種類についてです。左の写真の様に2つの種類のローラーがあります。 ※左が「マスチックローラー」厚塗り用  ※右が「ウールローラー」薄塗り用

用途によって使いわけますが、模様を変えたい時や、モルタル壁でヒビ割れを防ぐ目的で「厚みがほしい」場合は左側のローラーを使用します。 したがって「マスチックローラー」の場合「きちんと」塗れば、かなりの材料缶数がいります。

  1. まず手始めにローラーの入らない所を刷毛で塗ります「ダメコミ」
  2. 次に全体に材料を「塗り配り」。(※マヨネーズの様などろどろの材料。俗に言う「ポリマー」です。)
  3. 今度は横方向に「塗り配り」します。(※けっこう力を使います。)
  4. 最後に縦方向でやさしく「模様」を整えます。

※この塗り方をすると一度に多くの面積は塗れませんので、時間がかかります。

Before After

5-A 外壁中塗り ・上塗り

5-A 外壁中塗り ・上塗り
下塗り層・中塗り層 ・上塗り層

※ちなみに今回の仕様は上の写真の様になってます。

4-B 屋根の下塗り

4-B 屋根の下塗り

先にまず屋根のメンテナンス。 本来他の瓦材ならば「差し替え」を行うのですが、カラーベストは一番左図のように重なりが深い為「差し替え」が非常に困難です。その為今回は「補修」を選択。パズルの様に剥ぎ取って下部にコーキングし、さらにまわりもコーキング。

4-B 屋根の下塗り

屋根のメンテナンス後、風化した屋根材の表面を固める
【※シーラー(下塗り)の塗布を行います】

左の写真の様に、垂れるくらいたっぷり使う事で、効果を発揮します。

※ちなみにカラーベスト屋根材には通常こういった「牛乳」の様な下塗りを用いる事が多いんですが、屋根材が変わると、当然この「下塗り」も変わります。

※状況により、もっと高粘度の「どろどろ」の「フィラー」という真っ白の液体を使う事もあります。

5-B 屋根の中塗り・上塗り

5-B 屋根の中塗り・上塗り

下塗りの乾燥後、屋根の中塗り・上塗りに移ります。

「中・上塗り」の使用材料は、パワーシリコンマイルド2いう、「2型のシリコン弱溶剤」という分類の材料。 現在「屋根用水性塗料」が出てきていますが、外壁より、屋根の方がどうしても劣化が早いのです。 その為、一部の特殊な屋根材を除いて、基本的には「溶剤」を選択します。

※ちなみに「溶剤」=シンナーで希釈するタイプ。

「水性」=水道水で希釈するタイプ。です。 そして、最初に塗った「中塗り」部分は2時間ちょっと経過しているので、その部分から、上塗りを塗布していきます。

※ちなみに塗料メーカーの仕様書には、中塗り~上塗り間の「工程内乾燥時間」は2間と記されてあり、早く塗りすぎても乾いてないし、乾きすぎても、表面が風化して、上塗りの密着が悪く「剥離」の原因になるので、難しいところです。

特にこの工程に入る際は、天候の見極めが非常に重要になってきます。

6. 外壁・屋根塗装の施工前・施工後

6. 外壁・屋根塗装の施工前・施工後
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